| 佐々木 | プロジェクトの役割は、女性も男性も同じように活躍できる職場づくりを進めることです。現状では、リーダー職の男女比を見ると、女性がまだまだ少なく、アンバランスな状態です。やりがいを持って活躍したいと考える女性社員がもっと増える、また、ワークライフバランスをとりながら、仕事を続けていけるような、より働きやすい環境が整うという2つの面から、会社を変えて行こうというプロジェクトです。 |
| 片山 | もちろん、全員がリーダーを目指す必要はないのですが、前向きにリーダーとして活躍できるという選択肢を提案することも目的の1つです。 |
| 佐々木 | 2007年9月にスタートした“ハピプロ”ですが、まずは「社員の気づき」を得ることが必要だと考えたんです。気づきとは、女性社員に「長く働きたい」「やりがいを持ってステップアップしていきたい」と考えるキャリアに対する意識を持ってもらうこと。管理職の方に対しては、性別に関係なく部下を育成することが重要だと意識してもらうこと。また、周囲のメンバーに対しては、チームとして支え合う意識を高めること。このような意識を持ってもらえるよう、働きかけています。 |
| 片山 | これらを目的として、まずはダイバーシティーや仕事のやりがい、ワークライフバランスに対する考えを理解してもらうためのセミナーを開催したんです。その一方で経営層に対しては、「10個の提案」という会社施策実施の提案書を提出しました。この提案については「全項目について実施する」という回答をいただくことができました。 |
| 片山 | 例えば、「育児マークキーホルダー」の配布です。当社には勤務時間を短縮する「育児時短」という制度があります。この制度を活用している子育て中の女性社員に身につけていただくキーホルダーを製作して配布しました。育児時短制度を活用している方が予定の時間に退社できるように、周りの方が配慮する。そんな環境作りの施策として提案しました。 |
| 佐々木 | 他にも「休業時マニュアル」も提案しました。これは妊娠・出産・育児にあたり、本人や上司が確認すべきことをわかりやすくまとめたものです。安心して休職し、休職後はスムーズに職場復帰できるようにしたかったんです。 |
| 片山 | この2つは、既に人事部が主導して実行している施策なんですよ。 |
| 佐々木 | まずは現状と目指す姿の差を確認して、ギャップを埋めるために、ハピプロのメンバーで合宿をしてディスカッションしたんです。いろいろな部署から集ってきたメンバーは全員で8人だったんですが、まず合宿をして「女性も男性も同じように活躍できる職場」という観点から職場環境の現状と理想について話し合いました。 |
| 片山 | 日常業務や周囲に影響されない合宿だったので、メンバー全員が本音で意見を出し合うことができましたし、目指すゴールを設定して共有することができました。その結果が、経営層への「10個の提案」です。 |
| 佐々木 | 少しずつですが手応えがありますね。「仕事心の育て方」「リーダー業務の魅力・醍醐味」などをテーマにしたセミナーや、セミナー終了後に「ハピカフェ」という意見交換の場を設けています。これらに参加した人から「新しい気づきを得られた」「前向きに考えるきっかけになった」などの感想をいただきました。 |
| 片山 | 若手社員の方からは、「自分が成長することが大切なんだ」と気づいたという意見ももらっていますね。また、マネージャーであるソリューションプロデューサの方からは「もっと若手の女性社員が働きやすくするために自分から発信していきたい」という感想もいただいています。私自身は“働くママ”の代表という意識で取り組んでいるんですが、同じ立場の方から現状や意見を聞く機会が増えて、理解や共感が少しずつ広がっているのを感じますね。 |
| 佐々木 | これまでに得られた気づきを深め、自分の求めるキャリアを実現するには、どう行動すればよいかを考えるステップに進むための施策を実施していきます。また、女性も男性も活躍できる会社にするために、女性社員やその上司だけではなく、周囲のメンバーにも「協力しあえるチームづくり」を考えてもらうよう、取り組んでいく予定です。 |
| 片山 | 社内で活躍しているリーダーや、協力しあって成果を出しているチームをどんどん全社に紹介していきたいですね。働き甲斐のある会社だと感じてもらえるように、そういった方の生の声が聞ける座談会も開催したいですね。 |
| 佐々木 | 後はやはりワークライフバランスが大きなポイントです。育児と仕事を両立できるのか、不安に思っている方も多いと思うんです。同じ思いを持っている方々が交流できる場を設けていきたいです。将来的には「男性だから、女性だから」ではなく、性別にかかわらず、一人ひとりの社員が活躍できる会社にしていければと考えています。 |













